就活の際「どこで働くか」を考える時、 “給与” や “企業の知名度” 、そして「都会で働きたい」という憧れを重視する人が多いかと思います。
しかし、実際に豊かな暮らしを送れるかどうかは、別の話です。家賃・生活費・通勤時間・物価といった見えない支出を差し引いたあとにどれだけ手元に残るか…この「実質的なゆとり」こそが、本当の意味での豊かさです。
この記事では、なぜ三重県が経済的豊かさランキングで1位になったのか、三重県で働くことで得られる具体的なメリットは何かを分かりやすく解説します。
就活で「どの県で働こうかな」と考える学生・若手の方の多くは、給与が気になると思います。
しかし、給料が同じでも「家賃が高い」「通勤にお金がかかる」「物価が高い」といった要素を含めて考えてみると、手元に残るお金は変わります。ゆえに、 “生活のゆとり” も変わってくるのです。
実際にどれだけ “生活のゆとり” があるかを比較できる指標が「経済的豊かさ」ランキングです。
三重県はこのランキングで全国1位を記録しています。
参照元URL：国土交通省「都道府県別の経済的豊かさ（可処分所得と基礎支出）
経済的豊かさは以下の式で算出されています。
経済的豊かさ ＝ 中央世帯の可処分所得 − 基礎支出
なかなかに聞きなれない言葉が並んでいますので、一つ一つ分かりやすく説明していきます。
「中央世帯」とは、極端に収入が多い・少ない家庭を除いた、 “平均的・代表的な勤労世帯” を指します。つまり、世帯収入分布の真ん中あたりの世帯が対象です。
「可処分所得」とは、収入から税金・社会保険料などを差し引いた、自由に使えるお金（手取り）のことです。
例えば、給与が25万円でも、税金・社会保険が引かれて20万円が振り込まれる場合、その20万円を可処分所得と言います。
「基礎支出」とは、生活していくなかで必要となる出費のことで、以下の3つが基礎支出に該当します。
・食費
・住居費（家賃や賃貸なら賃料／持ち家なら“帰属家賃”）
・光熱水道費（電気・ガス・水道など）
平均的な勤労世帯の手取り額から、生活に必要な支出を引いた額が「経済的豊かさ」の数値となります。
ここからは、なぜ三重県がこのランキングで1位になったのかを見ていきましょう。
以下のデータから “ゆとりが生まれやすい暮らしの構造” が読み取れます。
令和5年の三重県の「消費者物価地域差指数」は 99.1 (全国平均100) と発表されています。
つまり、全国平均よりも三重県は物価が少し低い傾向にあり、他の地域より生活コストが抑えられるということです。
参照元URL：三重県庁HP「119 消費者物価 -三重県」
例えば、令和5年の三重県の民営賃貸住宅の1㎡あたりの平均家賃は1,066円/月で、全国順位だと23位です。
全国の平均家賃は1,485円(1ヶ月・1㎡あたり)で、東京都は2,529円、神奈川県は1,848円、大阪府は1,560円と、都心部と比べるとかなり低水準です。
参照元URL：三重県庁HP「民営賃貸住宅の平均家賃」
さらに、三重県の持ち家比率も72.3％で全国9位というデータもあります。
参照元URL：三重県庁HP「持ち家率(令和5年10月時点)」
上記2点から、三重県は若いうちからマイホームも視野に入れやすく、住宅費の負担が軽めということが分かります。
通勤時間・交通混雑・移動ストレスといった “見えないコスト” も暮らしのゆとりに影響します。
通勤時間や労力によって失われる “別の価値ある活動の可能性” を費用換算した「通勤の機会費用」という指標があり、経済的豊かさから「通勤の機会費用」を引いた数値でも三重県は1位という評価が出ています。
参照元URL：国土交通省「（参考）都道府県別の経済的豊かさと通勤時間の機会費用（月単位）について」
ここからは、就職活動中の大学生・若手社会人向けに、三重県で働くことの具体的なメリットを5つご紹介します。
家賃・物価・通勤コストが比較的低いため、同じ給料でも実際に使えるお金（手取りからのゆとり）が他の地域よりも多く残りやすいです。
三重県は、趣味や貯金、旅行など、自分の時間・お金・人生設計に余裕が出る環境です。
物価や住居コストが控えめなので、一人暮らし・生活のスタートがしやすい環境です。
大学を卒業してすぐ生活をスタートさせたい！ という方にも適しています。
都市部のように “満員電車で1時間通勤” といった過酷さが少なく、朝・夕の自由時間や休日のリラックス時間が確保しやすいです。
また、三重県は自家用車通勤が多いため、通勤時にストレスを感じにくい傾向にあります。
働く時間と暮らす時間のバランスを大切にしたい方にはピッタリな環境です。
持ち家比率が高いというデータは、住居取得へのハードルが比較的低い環境であることを示しています。
若いうちからマイホームを意識できるので、将来の資産形成や人生設計もしやすいです。
三重県では、市町村ごとに出産・子育て世帯への助成や支援制度が整備されています。
補助金や給付金の支給、子育て支援施設の充実、相談など、さまざまな支援制度があります。
市町村によって支援内容が異なりますので、出産・子育てを視野に入れている場合はあらかじめ調べておくと良いでしょう。
以下は、2025年11月時点での補助金および給付金の一例です。
【補助金および給付金の一例 (2025年11月時点)】
・「みえ子ども・子育て応援総合補助金」：妊娠・出産から子育て期までを対象とした子ども・子育て支援事業(三重県全体)
・「妊婦のための支援給付」：妊娠期から切れ目のない支援を行うことを目的として、「マタニティ給付金（妊婦支援給付金）」を支給(四日市市)
・「出産・子育て応援給付金」：妊娠・出産・子育て期の面談を行い伴走型の相談支援と合わせて、経済的支援として給付金を支給(伊勢市)
三重県で就職し、将来的には持ち家で子育てを考えている方の場合、以下のメリットがあります。
前の章でご紹介した、三重県の持ち家比率が高い(72.3％全国9位)というデータから、持ち家の取得は困難ではありません。また、賃貸物件の費用も全国水準より低いため、三重県に住んだ時点から住宅費が比較的抑えられます。
住宅費が抑えられるということは、支出が抑えられるということでもあり、経済的ゆとりを生み出します。
さらに、出産・子育て支援が市町村単位で充実しているという点は、将来「子どもを持つ」「マイホームを持つ」というフェーズでも安心材料になります。
これらを踏まえた、子育て支援・持ち家の関係性も含めて考えた場合のメリットは以下の通りです。
・若手で働きはじめた段階で、生活コストが抑えられている
・将来的に家族を持ったり住宅を取得したりするタイミングでも、公的支援が用意されている
・固定支出である住居費が他の地域に比べ低めに抑えられる
この3つが揃っている三重県は、経済的豊かさという観点でかなり優位な地域だと言えます。
三重県での就職は、経済的にも人生設計的にも豊かな選択です。「経済的豊かさランキング1位」という結果は、単なる称号ではありません。
三重県は、収入と支出のバランスが非常に良く、住まい・物価・通勤・子育て支援・住宅取得という暮らしの重要な要素すべてで「ゆとりを生みやすい県」なのです。
三重県は、これから社会人になる大学生や若手の皆さんにとって、お金の余裕・時間の余裕・将来の余裕をバランスよく手に入れられる場所です。
もちろん、給与や大企業、都市部への憧れなども大切な選択肢です。
ただ、少なくとも “暮らしのゆとり” という面では、三重県での就職は非常に有利な選択肢であることは間違いありません。
これから就活を始める方や、県外からの移住・転職を考えている方は「三重県で働く」という選択肢もぜひ視野に入れてみてください。
三重県企業が集まり学生生活を応援する「みえプラス」では、生活応援プレゼントのほか、充実した学生生活を送るための楽しいイベント、スキルアップ講座、活動支援、就活サポートなどを行っています。
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三重県での就職を考えている方は、ぜひ「みえプラスジョブ」のサイトをチェックしてみてくださいね！
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