就活をしている学生さんの中には「どのような会社が優良企業なのか分からない」と困っている方もいるかと思います。
企業のサイトや採用サイトを見てもよく分からない……
合説で会社説明を聞いても、どこも良いことしか言っていない気がする……
どこを見れば優良企業と分かるのかを知りたい……
そんなお悩みをお持ちの学生さんに向けて、優良企業の見分け方と、自分にとっての優良企業の探し方を丁寧に解説していきます。
一般的に優良企業とは、働きやすい環境、充実した福利厚生、水準よりも高い給与などの企業を指します。
しかし、残業が多くてもいいから給与を重視する方と、給与にはあまりこだわらないけど残業ゼロでたくさん休日が欲しい方とでは、求める所が全く違うため「優良企業」の定義も変わってきます。
実際に、いろいろな会社を見たら、どこを重視していいのか分からなくなったという学生さんの声もあります。
就活を始める前に、自分はどう働きたいのか、何を大切にするか、という指針をある程度でいいので定めておきましょう。
【○】良い例:具体的なイメージができている
・残業が多くてもいい、休みが少なくてもいい、とにかく高い給与の会社がいい
・土日祝が休みの会社がいい、有給休暇も好きな時に取りたい、給与にはあまりこだわらない
・社会貢献ができるなどのやりがいがある仕事をしたい、仕事で自己実現をしたい
【×】良くない例:具体的なイメージができていない
・とにかく誰もが知っている大企業に入りたい、大企業であれば正直どこでもいい
・楽しそうな会社で良い人たちと仲良く働きたい
まずは一般的に優良企業と言われる目安をご紹介します。企業の採用サイトや、マイナビなどの就活情報サイトでも得られる情報です。以下の項目をチェックする際には、いつの数字(情報) なのかも確認しておきましょう。
また、以下のデータだけで優良企業かどうかを判断するのは早計です。自分にとってのベストを探すための判断材料の1つ、もしくは会社説明会へ行く時の予備知識という認識でご覧ください。
チェック項目 | 目安・特徴例 |
---|---|
離職率 | 入社3年後の離職率30%未満 |
残業時間 | 月25時間未満 |
年間休日 | 120日以上 |
有給消化率 | 65%以上 |
給与水準 | 業界平均以上 |
福利厚生 | 充実している、自分に合った福利厚生がある |
財務状況 | 安定している、または成長している |
法令遵守 | 法令およびコンプライアンスの違反歴なし |
キャリアアップ | キャリアアップの機会が平等にある |
上記の項目の全てを満たしていればいいのですが、例えば「年間休日が119日だった」「有給消化率が63%だった」などという “微妙” な数字があってもすぐには切り捨てず、会社説明会などで質問してみましょう。
今はこの数字だけれども「来年から年間休日が増える」「現在、有給休暇取得率UPに力を入れている」ということも多々あります。
公開されている残業時間の多くは、社内全ての部署の残業時間を合わせて計算されています。
なので、部署によっては残業がほとんどない場合もあります。
また、AIなどの新技術を搭載した機械の導入などにより無人化を促進している企業もあり、今後急速に残業時間が減少する場合もあります。
気になる企業があっても残業時間がネック……という場合は、会社説明会などで「部署ごとの平均残業時間」や「残業時間削減への取り組み」について質問してみましょう。
離職率は、入社した人数により大幅に変動する場合があるので、チェックする際は必ず入社人数も確認しましょう。
【入社3年以内の離職率の計算式】 (2024年度実績を算出する場合)
2024年度に入社した新卒社員のうち、3年以内に離職した社員数÷2024年度に入社した新卒社員数×100
【例】
3年間で3名が入社して、1名が離職した場合:離職率30%
3年間で200名が入社して、50名が離職した場合:離職率25%
就活を開始し、各種サイトで企業情報を調べたら、次に行うべきことは会社説明会などの企業訪問です。
なぜなら、サイトに掲載されている情報はあくまでも数字にしか過ぎず、実際に企業を訪問することでしか得られない情報が山ほどあるからです。
ここからは、企業を訪問した際に使える優良企業の見分け方をご紹介していきます。
説明会や会社訪問の場は「会社の文化が出やすい」場所です。
簡単に言ってしまえば、学生に誠実な会社は、社員同士も尊重し合う文化を持っている傾向にあります。
訪問した企業で、採用担当や説明会に出席している社員の方々をよく観察し、以下の4点を確認しましょう。
・質問に対して誠実に答えてくれるか、面倒くさそうな態度ではないか
・その場しのぎの回答をしないか(根拠のない「大丈夫ですよ!」は要注意)
・学生慣れした採用担当者だけでなく、先輩社員もフランクに話してくれるか
・上下関係がピリピリしていないか、若手社員が和やかに話しているか
今まで一番大変だったことや、仕事をしていて辛いと思うこと、入社してすぐに辞めた社員の退職理由など、企業にとってあまり聞かれたくない質問をしてみましょう。回答を濁さず、話をそらさず、悪い話もしてくれる企業は、信頼できる優良企業の可能性がとても高いです。
また、優良企業に「この会社に向かない人の特徴」を聞けば、どのような職場環境で、どのような苦労をする業務なのか、どのような人を求めているのかがつかめますよ!
会社見学のプログラムによっては時間が決まっていて見せてもらえなかったり、衛生上または安全上の問題で工場に入れなかったりする場合もあるので一概には言えませんが、社内の雰囲気や働く環境をオープンにしている会社もまた、信頼できる優良企業の可能性がとても高いです。
例えば一部の工場が古かったりキレイでなかったりしても、包み隠さず「ここは少し古い/汚いですが……」と笑って案内してくれるような企業には、人間関係と同様、親しみやすさと誠実さを感じますよね。
合同企業説明会(合説)は、効率的に多くの企業と出会い、比較できる絶好のチャンスです。
企業の採用サイトに載っている情報もその場で説明してもらえて、さらに採用担当者とも直接話をすることができます。
さまざまな業界や企業の情報を一度に収集できるだけでなく、他の就活生の質問や視点から新しい発見が得られることもあり、メリット満載です。できるだけ多くの合説に参加することをオススメします!
なお、まだ志望業界や企業が定まっていない場合でも、合説に参加して多くの企業を知ることで視野が広がり、自分に合った企業を見つけやすくなりますよ。
三重県には、働きやすさや待遇面で高評価の優良企業が多数あります。ここでは、その一部を少しだけご紹介します。
もっと知りたい! という方は、ぜひ三重県の合同企業説明会に参加してみてください。
優良企業を見分けるには、数字や条件だけでなく「自分にとっての働きやすさ」や「会社の雰囲気」も重要です。
情報収集は多角的に行い、会社見学や合同企業説明会なども積極的に活用しましょう!
自分にとって “ベストな企業” を見つけるために、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
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