
お子さんの就活が始まると、保護者の方もいろいろな気持ちになりますよね。
「三重県内で働いてくれたら安心なのに」
「実家から通える会社ならいいな」
「大手企業を選んでほしいけど、本人にその気はなさそう」
そんな思いが浮かぶのは、お子さんを大切に思うからこそです。
三重県は地域によって産業や交通の事情が違うため、就職先の選び方にも、県外とは少し違う注意点があります。特に、自動車通勤のこと、地元企業の評判、親戚や知人からの情報、観光・宿泊業への見方は、親子で意見が分かれやすいところです。
もちろん、保護者の方が心配になるのは当然のことです。ただ、良かれと思って口を出しすぎると、お子さんが自分で考えて決める機会を、知らないうちに奪ってしまうこともあります。
この記事では、三重県で就活するお子さんを持つ保護者の方に向けて、どのように寄り添い、どんなことに気を付ければいいのかを、一つずつ丁寧にお伝えしていきます。

就職した後、実際に働くのはお子さん自身です。
だからこそ、応募する会社や仕事を保護者の方が決めるのではなく、お子さんが納得して選べるように支えてあげることが何より大切です。
もちろん、保護者の方の経験や意見が、お子さんの背中を押すこともたくさんあります。
ただ、最初から「この会社にしなさい」「地元に残りなさい」と結論を伝えてしまうと、お子さんは自分の気持ちを話しにくくなってしまいます。
まずは、こんな言葉をかけてみてください。
先に話を聞いてあげることで、お子さんが今どんな気持ちでいるのかが見えてきます。
意見を伝えるときも、「お父さん・お母さんはこう思うよ」という一つの参考として話し、最後はお子さんに決めさせてあげましょう。それだけで、お子さんは安心して就活に向き合うことができるでしょう。

三重県では、勤務地によって自動車通勤が当たり前という会社も少なくありません。「実家から通える会社だから安心」と思う前に、その通勤が毎日無理なく続けられるかどうかを、一緒に確認してあげてください。
見てあげたいポイントは、次のとおりです。
たとえば、片道1時間30分の通勤でも、最初は「頑張れば通える」と思うものです。しかし、毎日続くと、思った以上に疲れがたまっていきます。
仕事を覚える大切な時期に、通勤だけで体力を使い切ってしまうこともあるのです。
大切にしてほしいのは、家から通えるかどうかではなく、お子さんが無理なく働き続けられるかどうかという視点です。

三重県には、地域に長く根づいた企業もあれば、全国的に事業を広げている企業もあります。保護者の方がよく知っている会社や、地域で評判のいい会社を勧めたくなるのは、自然な気持ちです。
ただ、知名度や評判だけでは、その会社がお子さんに合っているかどうかまでは分かりません。
会社を見るときは、次の点も一緒に確認してみてください。
「保護者の方が知っている会社」と「お子さんにとって働きやすい会社」は、必ずしも同じではありません。
会社の名前だけで安心せず、仕事内容や働き方まで、お子さんと一緒に見てあげてくださいね。

地方では、親戚や知人から会社の話を聞く機会が多いものです。「あの会社は安定しているらしいよ」「あそこはやめたほうがいいって聞いたよ」といった話が、自然と耳に入ってくることもあるでしょう。
地域の情報はとても心強いものですが、少しだけ気をつけたい点もあります。
話してくれた方の経験が少し前のことだったり、その人だけの印象に基づいていたりする場合もあるからです。
気になる情報を耳にしたら、保護者の方がすぐに結論を出すのではなく、お子さん自身が次のような方法で、自分の目で確かめられるようにしてあげましょう。
また、保護者の方が知人に頼んで、選考を有利に進めようとするのは、できれば控えていただきたいところです。
お子さん自身が企業とのやり取りを経験することに大きな意味があるのです。

三重県には、観光や宿泊、製造、建設業など、地域の魅力を活かした仕事がたくさんあります。
一方で、「土日が休めないのでは」「忙しくて大変そう」「苦労しそう」と、話を聞く前に心配になる保護者の方もいらっしゃると思います。そのお気持ちは、とても自然なものです。
心配になったときは、反対する前に、具体的な働き方を一緒に確認してみてください。
どのような仕事にも、大変な面とやりがいのある面があります。さらに、AIが進化してもなくならない仕事かどうかも、今の時代は考慮する必要があります。
大切なのは、良い面だけでなく大変な面もきちんと知ったうえで、お子さん自身が選ぶことです。
「大変そうだからやめなさい」と決めてしまうより、「忙しい時期のことも聞いてみようか」と声をかけるほうが、お子さんの判断する力を育てることにつながります。

お子さんの就活が心配で、エントリーシートを保護者の方が書き直したり、面接で話す内容を決めてしまったりすることがあります。心配するあまりのことなので、その気持ちはよく分かります。
ただ、採用担当の方が知りたいのは、お子さん自身の経験や考えです。
保護者の方が文章を完成させてしまうと、お子さんは面接で自分の言葉として話せなくなってしまうことがあります。
見てあげるときは、文章を書き換えるのではなく、こんな言葉で問いかけてみましょう。
保護者の方は、答えを作ってあげる人ではなく、お子さんの考えを一緒に整理してあげる相手になってあげてください。
それだけで、お子さんの言葉は、ずっと自分らしいものになります。

次のようなことは、保護者の方が代わりに行わないよう、気を付けてあげてください。
就活は、社会人になるための大切な準備の期間でもあります。
企業とのやり取りをお子さん自身が経験することで、責任感や判断する力が少しずつ育っていきます。
もちろん、労働条件で分からないことがあったり、トラブルが心配なときは別です。そのときは、お子さんが企業や学校のキャリアセンターなどに自分で相談できるよう、後ろから支えてあげてください。

内定をもらうと、「有名な会社だから安心」「地元の会社だから大丈夫」と、ホッとする保護者の方も多いと思います。そのお気持ちは、とても自然なものです。
ただ、入社後に「思っていた仕事と違った」とならないために、会社の名前だけでなく、労働条件を一緒に確認してあげることが大切です。
特に、次の項目は見てあげてください。
分からないところは保護者の方だけで判断せず、お子さん自身から企業に質問できるよう後押ししてあげましょう。

「あの子はもう内定をもらったみたいだよ」
「三重県に残ったほうが安心じゃない?」
「せっかく大学まで出たんだから、大きな会社に行きなさい」
こうした言葉は、励ますつもりで言っていても、お子さんを追い詰めてしまうことがあります。保護者の方が不安になるのは、とても自然なことです。
ただ、その不安をそのままお子さんにぶつけるのではなく、まずは気持ちと情報を一度整理してみましょう。
判断に迷ったときは、次の順番で考えてみるのがおすすめです。
感情や世間体ではなく具体的な情報をもとに考えることで、保護者の方自身の気持ちも少しずつ落ち着いていくはずです。

三重県で就活するお子さんを支えるとき、保護者の方に特に気にかけていただきたいのは、次の4点です。
保護者の方の役割は、応募先や就職先を決めることではありません。
仕事の内容や働く条件を一緒に確認しながら、お子さんが自分の言葉で考え、納得して決められるよう、そっと寄り添ってあげることです。
お子さんの就活は、保護者の方にとっても、不安になったり、もどかしく感じたりする時間だと思います。
でも、その気持ちに寄り添いながら一歩引いて見守ることこそが、お子さんにとって一番の応援になります。
まずは、「あなたはどうしたい?」と、優しく尋ねるところから始めてみてくださいね。
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